鳥尾祐太
警察署管内の歩道がきれいなのはなぜ――。千葉市若葉区の千城台地区で歩道の草刈りやごみ拾い、花を植える活動を続ける千葉市の荒井秀雄さん(81)に10日、「景観が良いと犯罪も起こりにくくなる」などと、千葉東署から感謝状が贈られた。
荒井さんは、2018年から個人で活動を始めた。歩道のススキなどで道路の見通しが悪いと感じたことがきっかけ。その後、スペイン語を元に「きれいな小道」という思いを込めた団体「カミニート ボニート」を知人らとつくり、千葉市の「ちばし道路サポーター」にも登録した。
この地区にある千葉東署では、「署周辺がきれいなのはなぜか」と話題に。そこで荒井さんたちの活動を知ったという。署では、背の高い雑草がなく、見通しがよくなったことで犯罪抑止にもつながると期待する。金田新一署長は「引き続き地域の活動をやっていただければ」。
感謝状の贈呈式で、荒井さんは「草を刈るだけでなく、生えてこないようにできないか考えている」とさらに意欲を語った。(鳥尾祐太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル